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便利すぎる日本がフランスから学ぶべきこと / 東洋経済

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 フランスには、日本ほど便利な宅配サービスはない(撮影:風間仁一郎)        
  我々がごく当たり前だと思っていることがフランス国だと、そうではないんだね。これ以上の便利さはないだろう。YouTubeで見たアマゾンのドローンの配達実験は別だけど!(笑)

 過当競争からサービス過剰になってしまったんだろうね。そう言えば子供の頃、鉄道荷物輸送にチッキという仕組みがあって、兄貴について福岡の超ローカルな最寄り国鉄の駅にその手荷物の受け取りに行ったことがある。たぶんそれ以外に方法はなかったんだろう。

 宅配便の人たちはよく働くよね。皆さん、体を壊さねば良いが!でも、今の日本がフランスのように後戻りすることもないだろうね。

   

便利すぎる日本がフランスから学ぶべきこと 
「少しの不便さ」は「働きやすさ」の裏返しだ   国末 則子 :フリーライター

東洋経済 2017年01月11日
日本の宅配サービスは、本当に便利だ。届けてもらう時間は、数時間単位で細かく指定できる。荷物を受け取れなくても、不在連絡票に書かれた電話番号やURLにアクセスすれば、24時間対応の受付窓口から再配達を依頼することができる。こうした便利さが後押ししてか、この頃は、ちょっとした日用品までネットで買って、自宅に届けてもらう人が珍しくなくなってきた。しかし、その裏で宅配業者の深刻な人手不足や、配達員の疲弊が問題になっている。

フランスの配達では時間指定が午前と午後の二択!?

私が住んでいたフランスでは、こんな便利なサービスは普及していなかった。前回の記事(「『客は二の次』のフランスに日本が学ぶべき事」)では、交通機関やスーパーを例に、消費者にとっては不便もあるが、働く人の権利が第一に守られるフランスのサービス業について触れた。今回は引き続き、フランスの配達サービス事情からそれを見ていきたい。

「これから郵便局へ行くんです」。現地在住の日本人の知り合いがそう言うとき、たいてい憂鬱そうな顔をしていた。フランスで荷物を送る場合はふつう郵便局を利用するが、それにどのくらい時間がかかるかわからないからだ。こちらも「大変ですね」と応じる。

送られてきたものを受け取るのも一苦労。小包をはじめとした郵便物の配達時間は、住んでいる地域によってだいたい決まっているため、自分では指定できない。家具店や電気店での配送サービスを利用しても、せいぜい「午前か午後」が指定できるくらいであった。そして仮に午前を指定していても、何の連絡もなく午後にずれ込むことは珍しくない。

配達の時間に不在だと、ポストに不在通知が入れられる。その場合は、通知を持参して郵便局で受け取るか、再配達を依頼することになる。再配達の時間指定はできない。

郵便局で受け取る場合は、窓口の前に並んで待つことになる。日本のように、番号札を発券する機械などなかった。なお、日本の郵便局では預金と郵便の窓口が分かれているが、私がフランスでよく利用していた郵便局ではどちらも一緒だった。だから、預金の問い合わせなどで時間のかかる人が多いと、延々と列に並んで待つはめになる。

こうした手間を考えると、気軽に品物を届けてもらおうとも思わないし、誰かに送ろうという気持ちにもなれない。もっとも、フランスにお歳暮やお中元のような習慣はないので、そう頻繁に品物を送る必要もない。クリスマスの前には、プレゼントの包みを抱えた人でさすがに郵便局は混雑するが、家族や親せきで集まってクリスマスを祝うため、直接プレゼントを渡す人も多い。

次ページはこちら   「修理業者だって、週末は休みます」

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