その昔、佐賀の友人に「忙しい?」と電話したら「セブンイレブンですたい!」という返事が返ってきたことを思い出す。友人は福岡に通勤していたが、朝7時に家を出て23時に帰宅すると言ったんだと思う。小父さんはその時、このコンビニエンスストアの存在を知らなかったわけだ(笑)。1974年の上陸というとちょうど時間軸が合うね。
ある青少年教育団体の弁護士をされていた父兄は「私は青少年不良化防止のためにコンビニを失くす運動をはじめる」と言っていたことも。故郷、福岡の住宅街にも24時間営業の店舗が出来ると聞いた時「一体全体どんな店なんだろう?」と驚きもした。
雨後の竹の子のごとく日本中に林立しているコンビニも社会情勢の変化によって頭打ちしていくのか。そうだ!フロリダに住むreeさんは「日本に帰ったら一番行きたいところはコンビニです」と以前にこのブログにコメントされたこともある。本当にとことん便利なコンビニは今から先どこに向かうのだろう!?
中島みゆきの「狼になりたい」って知らないので探して下に載せてみた。一般の方のカバー曲だと思う。
日本経済新聞 2016/12/19付
コンビニエンスストアのセブンイレブンはなぜこの名前なのか。由来がわからない若者がいると聞くと時の流れを感じる。朝7時から夜11時まで店を開けるのは、日本に上陸した1974年には画期的だった。今では24時間営業が当たり前となり店名にのみ名残がある。
▼「開いててよかった」というCMは客の実感でもあった。70年代から80年代、ファストフードやファミリーレストランでも24時間営業が広がる。中島みゆきさんが夜明け間際の牛丼店で過ごすカップルを「狼になりたい」で歌ったのが79年だ。街に若者があふれ、消費者として、働き手としてサービスの成長を支えてきた。
▼その外食業界で24時間営業をとりやめる動きが相次いでいる。アルバイトやパートタイマーなどの働き手が集まらない。社員やオーナーが穴埋めに入るのにも限界がある。客も若者層が減り高齢者が増えたため、深夜より朝から午前中にかけての方が力を入れるべき時間帯になった。そうした変化が重なった結果のようだ。
▼深夜営業をやめた分、昼間の食事を充実させ利益を確保する大手レストランもある。このまま24時間型の店が減り、深夜の街から明かりが消えていくのだろうか。暮らしが落ち着きを取り戻す。長時間労働が減る。夜道が暗くなり不安。さまざまな声があろう。労働力不足時代ならではの新サービスを企業は生み出せるか。
狼になりたい 中島みゆき 弾き語り