鹿苑に収容されている雌鹿=奈良市で2012年10月11日
毎日新聞 2012年10月19日 大阪夕刊
国の天然記念物に指定されている奈良公園(奈良市)の鹿が人に危害を加えたり、交通事故に遭ったりした際に収容される保護施設「鹿苑(ろくえん)」が年内にも一般公開されることが分かった。鹿にとって「刑務所兼病院」といえる施設で、これまで非公開だったが、管理する奈良の鹿愛護会は「公園でせんべいをねだるかわいい姿だけが奈良の鹿ではない。修学旅行生らに実態を見てもらいたい」と話している。
鹿苑は奈良公園周辺にあり、敷地面積は約1万5000平方メートル、1929(昭和4)年に完成した。現在、同公園一帯に生息する約1300頭のうち、愛護会の職員が保護した約300頭が収容されている。角で人を傷つけたり、農作物を荒らしたりする「問題鹿」のほか、妊娠した雌鹿、交通事故でけがをしたり、病気になったりした鹿で、施設内での繁殖を防ぐため雄と雌は分けて収容している。
出産を終えた雌鹿や、角を切った雄鹿は群れに戻されるが、何度も人を襲ったり、事故で足を失ったりして、他の鹿との生活が困難な場合は生涯を鹿苑で過ごす。こうした鹿は「永久収容」と呼ばれ、半数近くを占める。毎年100頭近くが鹿苑内で生涯を終える。
2010年高齢者大学の修学旅行(笑)時の写真
鹿苑には、94年に誕生して話題を呼んだ「白鹿」の子孫という雌鹿もいる。観光客に追い回された末に交通事故に遭い、後ろ脚が不自由になって収容された。人間では中年に当たる12歳の現在も、人を見るとおびえたように逃げるという。
愛護会はこれまで「鹿の負の側面とも言える部分を見せるのは観光にとって必ずしもプラスではない」として、子鹿の出産や雄鹿の角切りなどの行事を除いて非公開にしてきた。しかし、鹿の管理実態を知ってもらうことも奈良への愛着につながると判断し、公開を決めた。
現在、資料の展示コーナーを新設するなど、訪れた人が見やすいよう施設を改修している。愛護会は「鹿苑の実態を知ってもらい、野生動物と人間との共生について考えてもらうきっかけになれば」としている。【伊澤拓也】
そんな仕組みになっていたのか!観光客の前に出てくる鹿は信じられないくらいおとなしいものな。姫路の山奥の建設現場に通っていた時には、道路で車とぶつかって死んでいるの鹿を見たこともあるし、瀬戸内海の鹿久居島(かくいじま)でキャンプした時にも野生の鹿が生息していたけど人が近づくと逃げて行った。
奈良で接触出来る鹿君たちは健康で優等生たちだけだったのか!
今日も訪問 ありがとうございます。
良かったら 下記のバーナーをクリック よろしくお願いします。
にほんブログ村
毎日新聞 2012年10月19日 大阪夕刊
国の天然記念物に指定されている奈良公園(奈良市)の鹿が人に危害を加えたり、交通事故に遭ったりした際に収容される保護施設「鹿苑(ろくえん)」が年内にも一般公開されることが分かった。鹿にとって「刑務所兼病院」といえる施設で、これまで非公開だったが、管理する奈良の鹿愛護会は「公園でせんべいをねだるかわいい姿だけが奈良の鹿ではない。修学旅行生らに実態を見てもらいたい」と話している。
鹿苑は奈良公園周辺にあり、敷地面積は約1万5000平方メートル、1929(昭和4)年に完成した。現在、同公園一帯に生息する約1300頭のうち、愛護会の職員が保護した約300頭が収容されている。角で人を傷つけたり、農作物を荒らしたりする「問題鹿」のほか、妊娠した雌鹿、交通事故でけがをしたり、病気になったりした鹿で、施設内での繁殖を防ぐため雄と雌は分けて収容している。
出産を終えた雌鹿や、角を切った雄鹿は群れに戻されるが、何度も人を襲ったり、事故で足を失ったりして、他の鹿との生活が困難な場合は生涯を鹿苑で過ごす。こうした鹿は「永久収容」と呼ばれ、半数近くを占める。毎年100頭近くが鹿苑内で生涯を終える。
2010年高齢者大学の修学旅行(笑)時の写真
鹿苑には、94年に誕生して話題を呼んだ「白鹿」の子孫という雌鹿もいる。観光客に追い回された末に交通事故に遭い、後ろ脚が不自由になって収容された。人間では中年に当たる12歳の現在も、人を見るとおびえたように逃げるという。
愛護会はこれまで「鹿の負の側面とも言える部分を見せるのは観光にとって必ずしもプラスではない」として、子鹿の出産や雄鹿の角切りなどの行事を除いて非公開にしてきた。しかし、鹿の管理実態を知ってもらうことも奈良への愛着につながると判断し、公開を決めた。
現在、資料の展示コーナーを新設するなど、訪れた人が見やすいよう施設を改修している。愛護会は「鹿苑の実態を知ってもらい、野生動物と人間との共生について考えてもらうきっかけになれば」としている。【伊澤拓也】
そんな仕組みになっていたのか!観光客の前に出てくる鹿は信じられないくらいおとなしいものな。姫路の山奥の建設現場に通っていた時には、道路で車とぶつかって死んでいるの鹿を見たこともあるし、瀬戸内海の鹿久居島(かくいじま)でキャンプした時にも野生の鹿が生息していたけど人が近づくと逃げて行った。
奈良で接触出来る鹿君たちは健康で優等生たちだけだったのか!
今日も訪問 ありがとうございます。
良かったら 下記のバーナーをクリック よろしくお願いします。
にほんブログ村