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裸婦像

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「裸婦と猫」 1923年
 
  藤田嗣治(ふじた つぐはる、1886年11月27日 - 1968年1月29日)展ということで「乳白色の肌」の裸婦像ばかりが並んでいるのかと思ったら、一人の画伯の波乱万丈の人生と対面出来たようで興味深かった。

 でも26歳で美術教師であった鴇田登美子と結婚し、1年余りでパリ行のために破綻、二人目の妻はフランス人モデルのフェルナンド・バレエと31歳で。嗣治が三人目の妻「お雪」と名づけたフランス人女性リュシー・バドゥとは離婚して、45歳で愛人マドレーヌを連れて個展開催のため南北アメリカへ。2年後に日本に帰国、1935年に25才年下の君代(1911年 - 2009年)と出会い、一目惚れし翌年5度目の結婚、終生連れ添った。きっととてもまめなんだろうね。婦人を描く絵筆と関係があると思う。 
 
  



「家族」 1917年  モディリアニに似てるよね
 
   

 「五人の裸婦」1923年 左から触覚、聴覚、視覚、味覚、嗅覚を表わしているという説明あり
  


「校庭」 1956年 パリという多種多様な人々が住む都市の現実も表現されている



「ばら園の少女」1960年



「アッツ島玉砕」 1943年
戦争協力の罪を非難され藤田は、渡仏の許可が得られると「絵描きは絵だけ描いて下さい。仲間喧嘩をしないで下さい。日本画壇は早く国際水準に到達して下さい」との言葉を残しパリへ移住、生涯日本には戻らなかった。

嗣治の父・嗣章(つぐあきら)は、陸軍軍医として台湾や朝鮮などの外地衛生行政に携ったという。


 

「猫(闘争)」 1940年

    

「聖母子」まさにフジタが洗礼を受けた11959年(73歳)の作品


公式サイトはこちら  2016 兵庫 生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-展 



  

11/14公開:映画『FOUJITA』予告編


ネット上のこんな映画のPRもあった。そう言えば主演のオダギリ・ジョーは今日の音声ガイドやってたね。     


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