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映画『鉄道員』(ぽっぽや) 1999年

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 少し前にBSプレミアムから録りだめしていたが、今日時間が出来たのでやっと観ることが出来た。なんのなんの5分の3は初めて観る映像!よかったな~。そして、物凄い豪華キャスト!録画を消してしまわなくてよかった。健さん、この映画で日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞、ブルーリボン賞 主演男優賞を受賞しているんだ。

 原作の浅田次郎氏の短編小説も過去に読んだことはあるが、こんなに大きい展開はなかったような気がする。ふと思い出したが氏の『地下鉄に乗って』(メトロにのって)と似た構成があるように思った。

  


あらすじ

主人公の佐藤乙松(おとまつ)は、北海道の道央(十勝・空知と推測されるが、あくまで架空)にある廃止寸前のローカル線「幌舞線(ほろまいせん)」の終着駅・幌舞駅の駅長である。鉄道員一筋に生きてきた彼も定年退職の年を迎え、また同時に彼の勤める幌舞駅も路線とともに廃止の時を迎えようとしていた。彼は生まれたばかりの一人娘を病気で失い、また妻にも先立たれ、孤独な生活を送っていた。

ある雪の日、ホームの雪掻きをする彼のもとに、忘れ物をしたと一人の鉄道ファンの少女が現れる。乙松が近所にある寺の住職の孫だと思い込んだ彼女の来訪は、彼に訪れた優しい奇蹟の始まりだった。


映画版は原作をより大きく膨らませている。本編上の時間軸は、幌舞線の廃止と乙松が退職を迎える寸前の現代の歳末から正月明けにかけてで、加えて乙松が回想する形式で、かつて炭坑の町だった幌舞に暮らしてきた人々にもスポットを当てている。

乙松が駅長を務める「幌舞駅」は、根室本線の幾寅駅を改造して撮影された。ただし、該当駅は終着駅ではなく途中駅であるため、模擬の腕木式信号機や車止めを設置するなど、いくらかの細工が施されていた。本線と幌舞線が分岐するターミナル駅として登場する美寄駅は滝川駅で撮影された。

キャッチコピーは「男が守り抜いたのは、小さな駅と、娘への想い。」「1人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…」


      

キャスト

佐藤乙松:高倉健
幌舞線とともに生きてきた鉄道員。蒸気機関車のカマ焚き・機関士を経て1976年(昭和51年)より幌舞駅長を任じられ、退職を迎える。おっかない性格を自認している。

佐藤静枝:大竹しのぶ
乙松の妻。乙松とともに駅を支える存在である。しかし体が弱く、暫く子供に恵まれなかった。雪子の没後しばらく経過した現在から2年前に病死するが、乙松は雪子の時と同じく、仕事から離れられずに最期を看取れなかった。3人の少女

(佐藤雪子):山田さくや(幼少時)・谷口紗耶香(小学校6年生)・広末涼子(高校生)
現代の乙松の許へ、見覚えがある人形を抱えて現れた少女とその姉二人。乙松と同じく「佐藤」と名乗る。正月休みで遊びに来たと話し、乙松は近所にある寺の住職の孫だと思い込んでいたが、住職からの電話で「娘も孫も帰ってきていない」と告げられ、少女が誰であるかを知ることになる。

杉浦仙次:小林稔侍
乙松の同僚。互いに"乙さん"、"仙ちゃん"と呼び合う仲であり、幌舞線の機関士を経て、幌舞線のターミナル駅である美寄駅長に昇進。退職後はトマムのホテル(小説では美寄駅に東京のデパートとJRの合弁でできる駅ビル)へJRのコネで天下りすることになっており、乙松にも勇退後の再就職先として誘いに、正月に幌舞駅を訪れる。

杉浦明子:田中好子
仙次の妻。乙松に代わって夫婦で静枝の最期を看取り、乙松を強く責める。

杉浦秀男:吉岡秀隆
仙次と明子の長男。乙松から”秀坊”と呼ばれる。幌舞線で高校へ通ったことから乙松に感謝している。JR北海道の札幌本社(鉄道事業本部)で事務職を務めている。内示より早く、乙松へ幌舞線の廃止を電話で伝えた。杉浦由美:大沢さやか秀男の妻。

吉岡肇:志村けん
閉山した筑豊(福岡県)の炭鉱から、石炭が掘れるからと幌舞へ移住してきた期間工の炭坑夫。酒癖が悪く、妻と別れており、敏行を満足に育てられなかった。幌舞炭鉱の事故に巻き込まれ帰らぬ人となる。

吉岡敏行:松崎駿司(小学生)→加藤敏行
:安藤政信肇の長男。母親が娘(敏行の妹)を連れて逃げたため、父親と二人暮らし。父親の死後はムネに育てられ、養子縁組したため改姓した。イタリアへ数年間料理修行をする。

加藤ムネ:奈良岡朋子
幌舞駅前で「だるま食堂」を長く営んでいた店主。肇が死去したため敏行を引き取り、育ての母となる。近年の過疎化の影響で客が減ったため、「だるま食堂」を畳む。飯田:中本賢幌舞線の運転士。幌舞の出身。幌舞線廃止後の自分の身に不安を感じていた。

スタッフ

監督:降旗康男
脚本:岩間芳樹、降旗康男音楽:国吉良一
撮影:木村大作
撮影協力:ほべつ銀河鉄道の里づくり委員会、赤平市、滝川市、追分町、占冠村、三笠鉄道記念館、夕張市石炭博物館、住友石炭鉱業、北海道放送、大井川鐵道 ほか
製作委員:広瀬道貞(テレビ朝日)、西條温(住友商事)、玉村輝雄(集英社)、菅徹夫(日本出版販売)、岩田吉夫(朝日新聞)、日高康(高倉プロモーション)、後藤亘(エフエム東京)、植村伴次郎(東北新社)、佐藤雅夫(東映)
製作:「鉄道員」製作委員会 (東映、テレビ朝日、住友商事、集英社、日本出版販売、朝日新聞社、高倉プロモーション、TOKYO FM、東北新社)
主題歌鉄道員 (作詞:奥田民生、作曲:坂本龍一、編曲:国吉良一 歌:坂本美雨)

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