Quantcast
Channel: 小父さんから
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

中日春秋/「発明の翌年には世界に先駆け日本に電話機が輸入され・・・」CHUNICTI Web

$
0
0
 グラハム・ベル自ら電話機で話す様子(1876年)   

  

8月8日 CHUNICTI Web

電話で話された最初の言葉は発明した米国人グラハム・ベルが助手に話し掛けた「ワトスン君、ちょっと来てくれないか」という英語のひと言だった。一八七六(明治九)年のことである

▼驚くべきことに、この世界を変える発明品で最初に話された英語以外の言葉は日本語だという。お披露目からそう日を置かずベルの実験室を訪ねた日本人留学生が、驚きのあまり発した言葉だったそうだ(松田裕之著『明治電信電話ものがたり』

▼米国ですら電話の持つ可能性には疑問の声が強かったのに、発明の翌年には世界に先駆け日本に電話機が輸入され、すぐ模造の国産品が造られたというから、明治の人の吸収力はすさまじい

▼もっとも電話の普及はすんなりは進まなかった。高い電話料も壁だったが、こんな噂(うわさ)が広がったのだ。「遠くの声がこんなに伝わるなら、伝染病も伝わるはず」。当時流行していたコレラが伝染するのではないかとの心配だ

▼ドタバタ喜劇のような話だが、今この国では電話をめぐる悲劇が繰り返される。警察庁によると、お年寄りらに電話し現金をだまし取る「ニセ電話詐欺」の被害が過去最悪の様相を見せている。ことし上半期の被害額は二百六十八億円余で被害者は六千人を超えたという

▼「電話線で伝染」は滑稽な昔話だが、電話は危険も運んでくる…と明治人のように警戒する方がよさそうだ。


  

 これこそ現代の七不思議な気がする。あれほど警察や銀行にありとあらゆる機関が「ニセ電話詐欺」の注意を呼び掛けているのに、どうして増えていくんだろう。小父さんはまだ体験ないけど、電話がかかったってきたら架空の名前「一郎かい?」と返すのがいいんだってね。

 ダイナマイトを発明したノーベルが悲しんだようにグラハム・ベルも極東の日本でこんなことに使われている電話のことを墓場の影から呆れているだろうね!


   


     

  トレーニングメモ:プールに19:30〜21:00頃まで居た。水中歩行も取り入れたが、飛ぶように歩くと足が滑って転びそうになった(笑)  


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

Trending Articles