憂楽帳:心配の種　「高温化に高齢化。」　　毎日jp

写真は颯颯（さっさつ）さんのブログの“稲穂（いなほ）！”からお借りした。　

　　

毎日新聞　2013年08月20日　西部夕刊


　盆休みに宮崎県小林市の実家に帰省した。稲作や畜産が盛んな農村部で、集落のご近所さんと夕涼みがてら庭で焼酎を酌み交わした。北九州の製鉄会社を退職後、Ｕターンして稲作農家になった６０代の叔父ですら若手の部類だが、今年の稲の出来をしきりに心配する。「ひどい暑さだから、米の等級と値段が下がりはしないか」と。

　各地の農家が近年、高温による米の品質低下に頭を悩ませている。米は高温が続くと、デンプン質がうまく詰まらず米粒の一部が乳白色に濁ってしまうのだという。記録的猛暑となった２０１０年にも高温障害で「１等米」の比率が軒並み下がった。

　そのうえ、この夏の猛暑の主因となっている太平洋高気圧の影響で、沖縄周辺の海面水温が上昇し、台風が発達しやすくなっているとの報道もある。これからの台風シーズンに向けて、これも米作りには気になる。

　「あんたのお母さんにも困ったものだ」と叔父が言う。炎天下に連日、田の草取りに精を出し過ぎるものだから、周りは熱中症で倒れてしまうと心配している。高温化に高齢化。田園に心配の種は尽きない。【下薗和仁】




　子供の頃、一面の水田を見晴らしたり、刈り入れ後のわらの中で遊び回ったくせに稲作のことをほとんど知らない。育った福岡の地は見る見るうちに宅地化され、今ではマンションが林立するビル街に変貌したことも関係があるかも知れない。

　さてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)では米は、農業は、保護されるのだろうか？いずれにしろこの転換点でも大きな予算が必要だろうね。

　大河ドラマ「八重の桜」を見ていたら、明治維新と民主党（菅首相の奇兵隊内閣　ぷっ！）に日本維新の会（維新八策案）などなど比較の対象には全くならないと感じる。さーて、主人公は安倍晋三総理に変わったが・・・。TPPも憲法問題も原発処理に原発輸出、財政再建etc.etc みーんなとてつもなく大きなテーマだね。長期政権かも知れないが、あんまり欲張りしないことだろう。

　下薗和仁さん、熱中症は命取りですよ！かと言って草取りへの妙案は浮かびませんが、酷暑は早く終わって欲しいですね。