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余録 国籍不明の「黒いジェット機」が神奈川県藤沢市の飛行場に… / 毎日新聞

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ロッキードU-2(米軍機)~ウイキペディア

毎日新聞 2023/2/7 東京朝刊

 国籍不明の「黒いジェット機」が神奈川県藤沢市の飛行場に不時着したのは1959年9月。在日米軍関係者がヘリなどで駆けつけ、規制を敷いた。グライダー愛好家が手荒な扱いを受けて政治問題化した

▲日米安保条約の改定論議が沸騰していた時期。米航空宇宙局(NASA)に所属し、米軍が管理するU2型機とされ、米側は「伊勢湾台風を観測していた」と説明した。だが、翌60年5月に再び疑惑の目が向けられる。ソ連が領空内でU2型機を撃墜し、パイロットを逮捕したからだ

▲「酸素吸入機の故障でパイロットが意識を失い、偶然、領空侵犯した可能性がある」。米政府は当初、不可抗力を強調したが、パイロットの供述など証拠を突きつけられ、偵察飛行を認めた

▲そんな冷戦時代の攻防が思い浮かぶ。中国の巨大気球が米国を横断し、米軍が大西洋上空で撃墜した。米側が攻勢に出て、軍事目的の偵察で主権侵害だと非難している

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▲「気象研究などに使う民間の気球。偏西風で制御できず米国の領空に入った」。中国の説明が63年前の米国とそっくりなのも偶然とは思えない。当時はソ連の強硬な謝罪要求を米国が拒否し、首脳会談や米大統領の訪ソが中止されて和解ムードが一変した

▲事を起こした中国の責任が重いことは言うまでもない。だが、歴史が示すとおり、相手を追い詰めすぎてもうまくいかない。ブリンケン米国務長官の訪中は延期されたが、冷静な対話で「新冷戦」の到来を避けることが双方の利益ではないか。

 かっての米ソ冷戦も独のベルリンの壁が壊され、開放されることになってから、米ソ首脳会談が冷戦の終結を宣言に繋がった。さてさて、米中の垣根はどんどん高くなって行っているようだが、この仲を取り持つのは日本しかいない、米中共にそれを期待していると政治評論家が話していたが、岸田さんの出番ですよ!

 G7よりこちらの方が遣り甲斐があり、歴史に名を残しますよ。「インド太平洋戦略」は米中の冷戦を加速するだけではないですか?と、ど素人は思います。

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