毎日新聞 2022/6/29 11:47
米国で2021年1月に起きた連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の公聴会が28日開かれた。ホワイトハウスのスタッフが証言し、トランプ前大統領が事件直前、議会に向かおうとしてシークレットサービスに反対されて激高し、大統領専用車のハンドルを自ら握ろうとして警護担当者ともみ合いになった様子が明らかになった。
28日の公聴会では、メドウズ大統領首席補佐官(当時)の側近だったハッチンソン氏が事件前後のホワイトハウスの様子を証言した。ハッチンソン氏はメドウズ氏の面会の記録や発言のメモなどを残しており、下院特別委の調査に協力していた。
21年1月6日の事件直前、トランプ氏は議会から約2・5キロ離れたホワイトハウス近くで支持者向けに演説した。ハッチンソン氏の証言によると、トランプ氏は演説前に会場が埋まっていないのに腹を立て、警護担当者らが銃を持っている聴衆を会場に入れないようにしていたことについて「自分に危害を加えようとしているわけではない。会場に入れろ」などと側近に指示していた。演説では「議会へ行進しよう」「強さを見せなければならない」などと述べ、自らが敗北した20年の大統領選の公式集計手続きを行っていた連邦議会へ向かうよう呼びかけた。
その後、トランプ氏は大統領専用車に乗り込み、議会に向かうように警護担当者に指示した。担当者が「安全ではありません。(ホワイトハウスの)西棟に戻ります」と説明すると、「私が大統領だ。議事堂に今すぐ連れて行け」と怒った。警護担当者が「西棟に戻らないといけません」と再度伝えたが、トランプ氏は運転席に身を乗り出してハンドルを握ろうとした。警護担当者が「議会には行けません」と言いながら制止しようとして、押しのけようとするトランプ氏ともみ合いになったという。
専用車内での騒動について、ハッチンソン氏は演説後にホワイトハウスに戻った直後、オルナド大統領次席補佐官(当時)から聞いたという。その際、警護担当者でトランプ氏ともみ合ったエンゲル氏も同席していたとしている。
特別委はハッチンソン氏の証言などを基に「トランプ氏らは、議会で暴力的な事件が起きる危険性を認識していた」とみている。一方、トランプ氏は28日、自らのSNS(ネット交流サービス)で「議会に向かうために専用車のハンドルを握ろうとするなどという作り話は病的ないかさまだ。銃を持った人間に演説を聴いてほしいなどと思う人間もいない」と、ハッチンソン氏の証言に反論した。
当時は狂気の沙汰だと捉えたが、今日のプーチンに比べたら可愛いものだ!なんて言ったら、あちこちからお叱りうけるかな?
もし、こんなトランプ氏も核のボタンを握ったらぞっとする。だけど、次の米国の中間選挙は「民主党の敗色濃厚で、トランプ支持が強まる共和党」なんて文字を目にするとバイデン大統領が元に戻しつつあるNATOどころか、世界のちゃぶ台返しがはじまるかも知れないね。
そうなると、安倍晋三氏の再々登板で、我が国の米国の軍需産業の言い値の爆買いもまた始まるぞ!