パレードで踊る人たち=福岡市中央区で2022年5月3日午後2時26分、平川義之撮影
毎日新聞 2022/5/3 18:00
「博多どんたく港まつり」が3日、福岡市の中心繁華街で3年ぶりに開幕した。例年、2日間で200万人が訪れゴールデンウイークでは国内最大級の催しだが、新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止されていた。新緑の下でのパレードは感染対策のため規模を縮小。主催団体が沿道での観覧自粛を呼びかけたこともあり、初日の人出は例年の3分の1程度の約40万人(主催者発表)だった。
どんたくは市民参加型の現在の形になって今年で61回目。パレードは平安時代、どんたくの起源とされる民俗行事「博多松囃子(まつばやし)」の一行を先頭にスタートした。感染対策で3、4両日とも例年より2時間短縮され、フィナーレの「総おどり」(4日午後7時)も恒例の市民飛び入り参加はない。沿道での観覧自粛要請に伴い、インターネットでもライブ配信される。【竹林静】
(左)しやもじを打ち鳴らして踊る子供たち福岡市博多区で2022年5月3日午後3時、徳野仁子撮影(右)にわか面をかぶってパレードする留学生ら=福岡市博多区で2022年5月3日午後3時48分、徳野仁子撮影
「伝統の継承は当たり前じゃない」
まつりは博多松囃子を大人から稚児役の子供たちに継承する機会でもある。今年も感染対策で全体練習が制限されるなど苦労は絶えなかったが、子供たちは3年ぶりの舞台でこれまでの稽古(けいこ)の成果を披露した。
3日朝、福岡市博多区の櫛田神社では、どんたくの開幕に先立って「稚児西流(にしながれ)」による「稚児舞」が奉納された。金色の天冠(てんかん)をかぶり、緑と赤の装束をまとった小島彩乃さん(10)ら4人の舞姫が男児16人の囃子方(はやしかた)の笛や太鼓に合わせて優雅に踊ると、会場からため息が漏れた。彩乃さんの父で囃子方を指導する祥展(よしのぶ)さん(50)は娘の晴れ舞台に何度もうなずいた。
「博多どんたく港まつり」のパレード=福岡市博多区で2022年5月3日午後1時33分、徳野仁子撮影
平安時代に始まったとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている博多松囃子は三福神(福神、恵比須、大黒)と稚児の四つの流(ながれ)が市中を巡る。稚児の囃子方や舞姫には地元の子供らが選ばれ、大人たちに稽古をつけてもらう習わしだ。どんたくでは呼び物のパレードを先導し、見物客の注目を一身に集める。
彩乃さんは3歳上の姉幸乃さん(13)も務めた舞姫に憧れてきたが、どんたくはコロナのため2年続けて中止。祥展さんは娘の心情を思い「まつりの中止や縮小が続いてつらかった。伝統の継承は当たり前じゃないと気づかされた」と悔しさを抱えてきた。3年ぶりの開催が決まった今年、彩乃さんは念願の舞姫に。祥展さんも囃子方の指導を引き受けた。
能楽の流れをくむ舞は易しくない。「なじみのない動きで最初は戸惑った」。しかし彩乃さんは2月から週3回の稽古に加え、自主練習も続けてきた。3日のどんたく初日は他の3人の舞姫と息の合った舞を披露し、脈々と受け継がれてきた地域の絆を体現してみせた。「長い歴史の中に自分がいる。一生に一度の経験だから頑張りたい」。そう言って笑顔を見せた彩乃さんらは4日も市中を巡る。
博多松囃子
平安時代に京都で始まった正月行事が博多へ伝わったとされ、どんたくのルーツといわれる。「戦がなく商売に専念できるように」と平和を祈願して領主の家へ年賀のあいさつに回ったのが原点というが、戦後は福岡大空襲(1945年)からの復興を目指し、街を励まそうと市中を巡るようになった。2020年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。
やっと開催出来たんだね。故郷、福岡(博多)の祭りだけど、こうやって読むと知らないことがたくさん書いてある。この祭りのことを載せる時にいつも書いているのだが、若き日の私が姫路市に勤務している時に、ちょうど山陽新幹線が開通して、職場の小母ちゃんが馬賊芸者でも出るのかと思ってわざわざ見に行ったが「しょ~もない祭りだった」と私に吐きつけるように言った。
そうなんですよ!市民祭りだから高校のブラスバンドやありとあらゆるパレードの行列が練り歩く。昼のNHKニュースでは、たぶん高知のよさこい祭りの踊りを延々と流していたので呆れたね!上の写真のような雰囲気が伝統でしょう。私が子供の頃は花電車も走っていたが、今は花自動車なのかな?
毎日新聞 2022/5/3 18:00
「博多どんたく港まつり」が3日、福岡市の中心繁華街で3年ぶりに開幕した。例年、2日間で200万人が訪れゴールデンウイークでは国内最大級の催しだが、新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止されていた。新緑の下でのパレードは感染対策のため規模を縮小。主催団体が沿道での観覧自粛を呼びかけたこともあり、初日の人出は例年の3分の1程度の約40万人(主催者発表)だった。
どんたくは市民参加型の現在の形になって今年で61回目。パレードは平安時代、どんたくの起源とされる民俗行事「博多松囃子(まつばやし)」の一行を先頭にスタートした。感染対策で3、4両日とも例年より2時間短縮され、フィナーレの「総おどり」(4日午後7時)も恒例の市民飛び入り参加はない。沿道での観覧自粛要請に伴い、インターネットでもライブ配信される。【竹林静】
(左)しやもじを打ち鳴らして踊る子供たち福岡市博多区で2022年5月3日午後3時、徳野仁子撮影(右)にわか面をかぶってパレードする留学生ら=福岡市博多区で2022年5月3日午後3時48分、徳野仁子撮影
「伝統の継承は当たり前じゃない」
まつりは博多松囃子を大人から稚児役の子供たちに継承する機会でもある。今年も感染対策で全体練習が制限されるなど苦労は絶えなかったが、子供たちは3年ぶりの舞台でこれまでの稽古(けいこ)の成果を披露した。
3日朝、福岡市博多区の櫛田神社では、どんたくの開幕に先立って「稚児西流(にしながれ)」による「稚児舞」が奉納された。金色の天冠(てんかん)をかぶり、緑と赤の装束をまとった小島彩乃さん(10)ら4人の舞姫が男児16人の囃子方(はやしかた)の笛や太鼓に合わせて優雅に踊ると、会場からため息が漏れた。彩乃さんの父で囃子方を指導する祥展(よしのぶ)さん(50)は娘の晴れ舞台に何度もうなずいた。
「博多どんたく港まつり」のパレード=福岡市博多区で2022年5月3日午後1時33分、徳野仁子撮影
平安時代に始まったとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている博多松囃子は三福神(福神、恵比須、大黒)と稚児の四つの流(ながれ)が市中を巡る。稚児の囃子方や舞姫には地元の子供らが選ばれ、大人たちに稽古をつけてもらう習わしだ。どんたくでは呼び物のパレードを先導し、見物客の注目を一身に集める。
彩乃さんは3歳上の姉幸乃さん(13)も務めた舞姫に憧れてきたが、どんたくはコロナのため2年続けて中止。祥展さんは娘の心情を思い「まつりの中止や縮小が続いてつらかった。伝統の継承は当たり前じゃないと気づかされた」と悔しさを抱えてきた。3年ぶりの開催が決まった今年、彩乃さんは念願の舞姫に。祥展さんも囃子方の指導を引き受けた。
能楽の流れをくむ舞は易しくない。「なじみのない動きで最初は戸惑った」。しかし彩乃さんは2月から週3回の稽古に加え、自主練習も続けてきた。3日のどんたく初日は他の3人の舞姫と息の合った舞を披露し、脈々と受け継がれてきた地域の絆を体現してみせた。「長い歴史の中に自分がいる。一生に一度の経験だから頑張りたい」。そう言って笑顔を見せた彩乃さんらは4日も市中を巡る。
博多松囃子
平安時代に京都で始まった正月行事が博多へ伝わったとされ、どんたくのルーツといわれる。「戦がなく商売に専念できるように」と平和を祈願して領主の家へ年賀のあいさつに回ったのが原点というが、戦後は福岡大空襲(1945年)からの復興を目指し、街を励まそうと市中を巡るようになった。2020年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。
やっと開催出来たんだね。故郷、福岡(博多)の祭りだけど、こうやって読むと知らないことがたくさん書いてある。この祭りのことを載せる時にいつも書いているのだが、若き日の私が姫路市に勤務している時に、ちょうど山陽新幹線が開通して、職場の小母ちゃんが馬賊芸者でも出るのかと思ってわざわざ見に行ったが「しょ~もない祭りだった」と私に吐きつけるように言った。
そうなんですよ!市民祭りだから高校のブラスバンドやありとあらゆるパレードの行列が練り歩く。昼のNHKニュースでは、たぶん高知のよさこい祭りの踊りを延々と流していたので呆れたね!上の写真のような雰囲気が伝統でしょう。私が子供の頃は花電車も走っていたが、今は花自動車なのかな?