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【スライドショー】「平野歩夢らしさ」追い求めつかんだ金メダル 二刀流が礎に / 毎日新聞

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決勝2回目でエアを決める平野歩夢=雲頂スキー公園で2022年2月11日、宮間俊樹撮影

 いやはや、曲芸(常人にはできない、身軽さや熟練を必要とする離れ業。軽業。アクロバット。)なんて言葉はもう死語になっちまったね?(笑)。私は昔の人間なのでスポーツマンがピアスしていたり平野歩夢選手(23歳)の髪型なんかは気に入らないのだが、そんな先入観も吹き飛ばされた印象だ!何なに?「トリプルコーク1440」の「コーク」とはコルクスクリューの略で、コルク用の栓抜きのように、らせん状に渦を巻く回転形式であることに由来。回転数が上がるごとにダブル、トリプル、クワッド…と増えていくが、ハーフパイプの壁はサイズに上限があるため(北京五輪では高さ6・7メートルのコースを使用)、従来まではダブル(縦2回転)が限界と思われていた。だからこそ、「トリプルコークは競技場のスペックを超えた技」とプロスノーボーダー新井さんは表現する。末尾にある3~4桁の数字は横回転の数を指す。1回転=180で、2回転なら360、2回転半で540…といった具合。というわけで、1440を360で割れば4、つまり横4回転となるわけだ。トリプルコーク1440-とは、斜め軸に縦3回転、横4回転する大技~YAHOO!ニュース雰囲気だけは分かったが、ちゃんと理解できていない。なにしろ、そんな競技の世界一になったんだね。怪我するなよ、命落とすなよ!そんなことしかわからないけど金メダルおめでとう!!!
 
毎日新聞 2022/2/11 11:55

北京冬季オリンピック第8日の11日、スノーボード男子ハーフパイプ決勝が河北省張家口の雲頂スキー公園であり、平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=が金メダルを獲得した。スノーボードで日本勢の優勝は初めて。平野歩はソチ、平昌五輪の銀に続き、冬季では日本勢初の3大会連続のメダル獲得となった。

パイプの上で平野歩が仁王立ちするように両足を開き、背筋を伸ばす。辺りを取り巻く空気が一瞬で変わった。わき上がる感情は、信じがたいほどの高さへの高揚感、未知の技への期待感。平野歩がこだわるのは「勝ち、負け」ではない。いかに「納得いく滑りで、自分を表現できるか」だ。

雪上では涼しげな表情で大技を連発するが、下支えになっているのは豊富な練習量だ。幼い頃からスケートボードとの「二刀流」の日々で、多くの時間を「横乗り」のボードの上で過ごした。滑り、踏み切り、膝の使い方。体に染み込ませた一つ一つの技術が、今も土台になっている。父英功さんは「競技としてマニュアルがない中、感覚的に多くのことを身につけた小さな頃の体験が生きている」という。

【スライドショー】「平野歩夢らしさ」追い求めつかんだ金メダル 二刀流が礎に


史上5人目の夏冬五輪出場を果たした昨夏の東京大会。わずか半年での切り替えに、さすがの平野歩も「時間との闘い。一日も無駄にできない」とこぼした。だが、その不安すら杞憂(きゆう)に終わる。東京五輪を経て、平野歩の視線は周囲ではなく、いかに自分らしい滑りをするか、という一点に集中した。取材で繰り返した言葉は「自分との闘い」「チャレンジ」。昨年12月、実戦で初めて軸を斜めにして縦3回転、横4回転する超大技「トリプルコーク1440」を成功させた。

総仕上げは1月下旬。2位だった冬季Xゲーム後、米国で約1週間、「居残り特訓」を積んだ。エアマットを使ったジャンプ練習で、多い時は1日約70本を飛び、小さな不安も取り除いた。「あとは出し切るだけ。やってきたことを全て、本番でばちっと表現できればいい。悔いなく思い切ってやりたい」

 真っ白な雪煙を上げ、平野歩が空中に舞った。縦に横に複雑に体をひねり、ボードをスピンさせる。見る者が言葉を失うほどの、圧倒的な躍動感。これこそずっと追い求めてきた「平野歩夢ならではの表現」の到達点だった。【角田直哉】

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