Quantcast
Channel: 小父さんから
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

連載 熱血!与良政談  再び権力は二重構造に!? / 毎日新聞

$
0
0
与良正男専門編集委員=藤井太郎撮影

 毎日新聞   2021/10/20 東京夕刊 有料記事

 総選挙を前にした岸田文雄政権の実像を如実に物語る光景だった。自民党の高市早苗政調会長が同党の衆院選公約を発表した12日の記者会見である。

 岸田首相が総裁選で掲げていた金融所得課税の強化等々が公約に盛り込まれなかった点について、高市氏はこう言った。

記者会見で自民党の政権公約を発表する高市早苗政調会長=東京都千代田区の同党本部で2021年10月12日午後1時33分、竹内幹撮影 





「公約は、あくまでも党としての公約だ。抜けているものも多少あると思うが、内閣でしっかりと進めて(もらえばいい)」

 そして、こうも付け加えた。

 「内閣で進める前には、自民党でしっかりと徹底的に審査を行わせてもらう」

 首相はご勝手に、と言わんばかりの発言だ。ところが、内閣と党のトップが掲げる政策がこれほど軽く扱われているのに岸田首相は腹を立てている様子もない。

 高市氏と、その後ろにちらつく安倍晋三元首相を恐れているのだろうか。いずれにしても、やはり自民党は昔の「党高政低」に戻ろうとしているのだなあ……と私はため息をつく。

 首相は単なるお飾り。実権は党が握る。かつて党内では「(担ぐ)みこしは軽い方がいい」と公然と語られていたものだ。これを「権力の二重構造」と称した。

 だが、それでは責任の所在が不明確になる。政策決定の過程も闇の中だ。そんな反省から官邸機能の強化が叫ばれ始めたのは、もう30年近く前のことだ。

 安倍、菅義偉両政権は一転して「官邸主導のはき違え」と言うべき独断専行型の強引な政権運営を進めてきた。それが批判されたのをいいことに、「今がチャンス」とばかりに党側が復権を目指しているとしか思えない。

 もう一つ、指摘しておきたい。

 高市氏が「徹底的に審査」と語ったのは、党側の「事前審査」の話だろう。政府が提出する法案は党側が了承しなければ国会に提出できないという仕組みである。

 しかし、この制度も、国会に提出さえすれば与党の数の力で押し切ることにつながる。「国会審議が形ばかりになる元凶」と批判されてきたのを忘れたのだろうか。

 この際、事前審査をやめて、与党も国会の表舞台で徹底的に議論すると言うのなら賛同するが、およそ今の国会の窮状を考えているようには見えない。

 それで良いのかどうか。今度の衆院選で、私はそれも厳しく問いたいと思う。(専門編集委員)

 自民党総裁選で(私が総理になったら)靖国神社に参拝する!と大見えを切った高市早苗氏、はっきり物を言うことで、いやに人気が高まったようだが、所詮「虎の威を借る狐」ではないのかい?安倍晋三氏は本気で彼女を将来の総理にするつもり?岸田文雄総理さん、このコラムを読んでからでも遅くはない!ここで腹を立てなかったら、あなたも短命政権は間違いないだろう。精力的にあちこちで車座になって国民の声を聞くだけでは、総理総裁は勤まらないと思いますよ!選挙も大敗しそう。私は、高見の見物だね。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

Trending Articles