読む写真　Ｐｈｏｔｏ　「黙乗」「黙浴」…新語次々　コロナ下、社会変化に対応　/　毎日新聞

成田空港と千葉県多古町を結ぶシャトルバス。車体と車内に「黙乗」の文字を掲示して乗車時の会話を控えるよう呼びかけている＝同町で２月１９日

　　
「黙浴」の文字が入ったＴシャツを着て開店準備をする「河辺温泉梅の湯」の従業員＝東京都青梅市で２月２２日

毎日新聞 　2021/3/27　東京夕刊

　新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、福岡市のカレー店が１月に考案した「黙食」ポスターがＳＮＳで拡散したのをきっかけに、「黙」を使った新しい言葉が多様に変化しながら広がっている。

　渡航制限により閑散とする成田空港第２ターミナルのバス乗り場。近隣の千葉県多古町と空港間を運行するシャトルバスの側面と車内に、「黙乗」と書かれたシールとポスターが張られていた。外出自粛で利用者数が落ち込む中、運賃支払時の接触を減らし安心して利用してもらうため、２月１５日に非接触型ＩＣカードを導入。同時に感染予防のため「黙乗」の掲示も始めた。通学で乗車した町内の女子高校生らは「もともと、コロナが広がってからは感染しないよう、車内でなるべく話さないようにしています」と、黙々とスマートフォンを操作したり、外を眺めたりしていた。

　「沐浴（もくよく）」ならぬ「黙浴」。耳慣れてはいるが見慣れない熟語のポスターが張られた東京都青梅市の温泉施設「河辺（かべ）温泉梅の湯」では、日光が降り注ぐ露天風呂で男性客が気持ちよさそうに「黙浴」していた。従業員も「黙浴」の文字入りＴシャツを着る周到さだ。店長の五木田（ごきた）大輔さん（３３）は「家族や友達と一緒につかり会話を通して楽しさを共有する場所でもあるので、『黙浴』を求めるのはお風呂屋さんのあり方にそぐわない」と言う。それでも安心して利用してもらえるよう「感染対策でやれることは何でも、思いつく限りやっています」と試行錯誤してきた。１０年来の常連の男性客は「露天風呂にいると、ちょっと前までは話し声が聞こえてくることもあったけど、最近は全然聞こえないね。『黙浴』の効果だね」と静かに温泉を楽しんでいた。

　「黙乗」「黙浴」「黙トレ」……。インターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」にも、こうした言葉を総称して「黙活」の項目が設けられた。感染対策で「黙食」ポスターの利用を飲食店に推奨する自治体もある。
　　
　あ～あ、この世がすべて修道場みたいになってきたね。全国民、フェースシールドか医療従事者のマスクをつけて生活するか～。プロ野球選手もオリンピック選手もみ～んな、みんな。いや、月での生活や宇宙旅行する時の準備にもなるかも知れない。軽い冗談です。