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余録 18世紀英国議会では… / 毎日新聞

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  下の昔の英国議会議員と賭博のエピソードを読んで思い出した。日本にもいたねー、ラスベガスで4億6000万円程度を一晩ですってしまった  浜田幸一さんって豪快?な人が。今IR疑惑で再逮捕されている秋元司議員の賄賂総額は、現在726万円相当だって。「ちいせー、ちいせー!」なんて言ってちゃー駄目だね(笑)。やれ桜を見る会の前夜祭の会費が5000円だとか、参議院選挙で、ウグイス嬢の運動員に法律の規定を上回る報酬を支払っていたとか!一党独裁政治からこんなたるみが出てくるのかな??中国のカジノ業者が、100万円を、あと5人の議員に配ったというじゃーないか!自分は潔白だというのならそのカジノ業者を訴えなさいよ。ほんとうに情けない世の中だ。 

  

毎日新聞 2020年1月15日 東京朝刊

18世紀英国議会では   トーリー党と  ホイッグ党の2大政党政治がくり広げられた。保守党の前身トーリー党はアイルランドの追いはぎ、後に自由党となるホイッグ党はスコットランドの逆徒に由来する党名だという

▲議会政治の定着は、お互いをののしる言葉を党名にする心の余裕のおかげだったのかもしれない。で、トーリー党の面々がたまり場にしていたのが「ホワイト亭」、ホイッグ党のそれは「ココアツリー」という会員制クラブだった

▲クラブでは法的に禁止されていた賭博が行われ、政治家たちは政論のかたわらギャンブルに熱を上げていたようだ。やがて会員制賭博場は激増、誰もが安い会費で遊べるカジノとなり禁令は有名無実となる (増川宏一(ますかわ・こういち)著「賭博Ⅱ」)

▲議会政治の始まりから縁が深かった政治家とカジノである。日本でもカジノ解禁となったとたん、すぐに政治家のカジノ汚職の浮上である。起訴、再逮捕された議員の他にも、現金を受け取ったと名指しされた議員が釈明に追われた

▲千葉市長が、災害対応を理由に突然カジノ誘致断念を表明したのも、あらぬ疑念を招くのを恐れてのことなのか。そんな騒ぎの中、カジノの監督や審査にあたるカジノ管理委員会が先日発足、“開帳”への段取りは着々と進んでいる

▲政党が追いはぎや逆徒になぞらえられた昔の話ではない。カジノマネーによる政治腐敗を目(ま)の当(あ)たりにした国民にすれば、「カジノ管理」どころでなかろう。心配なのはカジノによる政治の管理なのだ。

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