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記事/小学生に「セキタンって知っている?」と尋ねたら…    西日本新聞

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写真は環境“R”日記よりお借りした

 小学生に「セキタンって知っている?」と尋ねたら、「のどにつける薬」との答えが返ってきた‐。福岡市内であった石炭関係のシンポジウム。パネリストの発言が笑いを誘った

 ▼日本の近代化や戦後復興を支えた石炭は「黒ダイヤ」と称された。北部九州が一大産出拠点だった。そのお膝元でも、石炭は忘れ去られようとしている

 ▼だが石炭の時代は終わっていない。主役が国内炭から海外炭に替わっただけだ。今でも日本の1次エネルギー資源の4分の1を占める。原発事故以降は火力発電用燃料として重要性が高まってきた

 ▼ネックは二酸化炭素(CO2)排出量の多さ。これをどう減らして燃焼効率を高めるか。九州大学、九州電力、電源開発(Jパワー)若松研究所などが研究を競い合う。時が移り北部九州は、クリーンな石炭利用技術の一大研究拠点である

 ▼「地の底のヤマ」 。三井三池鉱を擁する大牟田市出身の作家西村健さんの近著が売れている。映画監督熊谷博子さんの撮った「三池 終わらない炭鉱(やま)の物語」が、各地で再映されている。石炭には人々の思いや地域の生活文化も詰まっている。だからこそ語り継がれるのだろう

 ▼9日は三井三池三川鉱の炭じん爆発事故から50年目だった。死者458人。いまだに闘病中の一酸化炭素中毒患者もいる。石炭の過去、現在そして未来に、しっかり目を向けねばと思う。もっとも「石炭」を知った上でのことだが。

                          =2012/11/11付 西日本新聞朝刊=



 なるほど。今の子供は石炭、石油と言葉を並べても分からないんだな。小父さんが子供の頃は、お風呂に焚き口に先ず新聞紙を堅く捻ったものを入れてマッチを付け、薪が燃えだしたらその上に石炭を乗せて点火して、その風呂釜の熱で風呂を沸かして、屋根に突き出ている煙突からは、もうもうと煙とすすを吐き出していた。周りの家も皆そうだった。

 今の子供はSLは知っていてもバーチャル(仮想)世界だったらそんなものなんだろう。小父さんが小学校5年の時あった北九州見学旅行では、北九州の工場を見渡せる高台から年配のおじさんが、「七色の煙が立ち上っているでしょう」と誇らしげに説明しておられたが、1970年、日米安保闘争が終わった頃から、それを「公害」と呼ぶように社会は変化した。

 仕事で関わった、20年位前のある製鉄所では確か、石炭液化の実験棟をいくつも試作していたような・・・。なんと「日本の1次エネルギー資源の4分の1」が今でも石炭に頼っているのか。火力発電用燃料はコストがあがり続ける液化天然ガスばかりじゃーなかったんだ。   

 今、日本のかじ取りを握っている人はいないんだね。これも振り子の原理と呼ぶのだろう!思想も方法も右に触れたり、左に触れたり(笑)


<むかし原発 いま炭鉱>『三池 終わらない炭鉱(やま)の物語』予告編    


 上のコラムを読みなおして上の動画を探した。とても感動的だ。確か中学1年の時、この労働争議のことを担任の先生がどれくらい知っているかの意識調査だったんだろう。分からないなりに、皆紙に書き付けて提出したことを思い出した。




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