『アンナ・カレーニナ』(Anna Karenina)は、2012年公開のジョー・ライト監督によるイギリスのドラマ映画。1877年にレフ・トルストイが発表した『アンナ・カレーニナ』の映画化作品。映画全体を舞台劇とし、場面転換の際には映像が隣のステージに移動するという独特の手法を用いている。~wiki
BSプレミアムの録りだめをやっと観た。『アンナ・カレーニナ』って1914年から30回ほど映画化されているんだってね。小父さんもモノクロの映画をひとつ観たことがあるがヴィヴィアン・リーの演じたものだったのか?ラストシーンにショックを受けたことだけ覚えている。
ファンタジーなのか?観るもの聞くもの珍しいものばかり。社交界の踊りひとつとっても以前に見たことののない華やかなダンス。ただ、果たしてこのような形の不倫って存在するのだろうか?と観終って下の解説に接したらドストエフスキーからレーニンに志賀直哉大先生までが絶賛しているってことは人間の本質を描き抜いているということなのかな?(笑)
長編小説の解説から(主題)
不倫という神の掟をやぶる行為に走ったアンナは不幸な結末を迎えざるをえない。しかし、自身の気持ちに誠実に生きたアンナを同じ罪人である人間が裁くことはできない。虚飾に満ちた都会の貴族社会で死に追いやられたアンナと、農村で実直に生きて信仰に目覚め、幸せをつかんだリョーヴィンとが対比され、人の生きるべき道が示されている
(手法)
トルストイは、リアリズムの巨匠の一人と評され、本作品においても鋭敏な感性で登場人物の肉体や行動、および環境を描くことで、その人物の心理を表現するという作者一流のリアリズムの手法が駆使されている。その的確な描写力に加え、心理に対する深い洞察、厳密なことばの選択などが、数多くの登場人物の個性を鮮やかに描き分ける。また、修辞学を排し語義そのものを明らかにする直截的な文体が用いられている。
(評価)
雑誌に発表した当初から賞賛の声に包まれた。ドストエフスキーは「芸術上の完璧であって、現代、ヨーロッパの文学中、なに一つこれに比肩することのできないような作品である」、トーマス・マンは「このような見事な小説、少しの無駄もなく一気に読ませる書物、全体の構造も細部の仕上げも一点非の打ちどころのない作品」と評し、レーニンは、本がすり切れるまで読んだと言われている。桑原武夫は「この間お目にかかった志賀直哉さんも、近代小説の教科書といっていい、ともらされております」と発言している。~wiki
映画『アンナ・カレーニナ』本予告編