映画『HACHI 約束の犬』から
私は犬を飼ったことはないが、子供の頃から隣のY君がポチをとても可愛がっていたことを思い出す。ところが、ブログを初めてワン君がいかに生活の中に入り込んでいるかを知り、そんなに大きな存在だったのかとだいぶ分かった気でいる(笑)
竹本康子さんのチョコちゃんもずっと子供のままで居てくれたんですね。私は現在68歳ですが、なんだか羨ましくなってきました。有難うございました。
女の気持ち/チョコの恩返し 広島市安佐南区・竹本康子(主婦・67歳)
毎日新聞 2016年2月2日 大阪朝刊
「犬なのに犬でなかった私には」。これは、「平成川柳傑作選」という本に掲載された私の川柳だ。
飼っていた犬のチョコが15歳で死んだ。1週間たったころ、チョコは私にとって何だったのだろう、単なるペットじゃなかったと思った瞬間にできた句だ。
生まれて3カ月で我が家に来た子犬チョコは、なぜか私に一番なつき、犬嫌いだった私をとりこにした。いつしかチョコの世話は私の日課になった。娘たちは自分の興味を優先し、チョコの世話をしなくなったのだ。
そのせいか、チョコは私がいる所についてきた。家族で出先から帰ってきても、私が玄関に入るまで待っていた。仕事に行こうとすると、なかなか離してくれなかった。私も仕事から帰ってもチョコが待っていると思うと、寂しさが和らいだ。落ち込んだ時には支えてくれた。そればかりではない。不満、怒り、悲しみなど、私のさまざまな感情を包み込み、黙って聞いてくれた。チョコのいない生活なんて考えられなかった。
ずっと元気にいると思ったのに、やがて散歩の時間が短くなり、寝ている時間が長くなり、動きも鈍くなった。最期は私の横で亡くなった。
川柳の本が手に入り、自分の句を探した。そこには、チョコが帰ってきていた。ふと気づいた。チョコは私にこの句を作らせてくれたんだ。私の名を本に載せてくれたんだ。チョコも喜んでいる。ありがとう。本を抱きしめた。チョコは今、庭の片隅で眠っている。
私は犬を飼ったことはないが、子供の頃から隣のY君がポチをとても可愛がっていたことを思い出す。ところが、ブログを初めてワン君がいかに生活の中に入り込んでいるかを知り、そんなに大きな存在だったのかとだいぶ分かった気でいる(笑)
竹本康子さんのチョコちゃんもずっと子供のままで居てくれたんですね。私は現在68歳ですが、なんだか羨ましくなってきました。有難うございました。
女の気持ち/チョコの恩返し 広島市安佐南区・竹本康子(主婦・67歳)
毎日新聞 2016年2月2日 大阪朝刊
「犬なのに犬でなかった私には」。これは、「平成川柳傑作選」という本に掲載された私の川柳だ。
飼っていた犬のチョコが15歳で死んだ。1週間たったころ、チョコは私にとって何だったのだろう、単なるペットじゃなかったと思った瞬間にできた句だ。
生まれて3カ月で我が家に来た子犬チョコは、なぜか私に一番なつき、犬嫌いだった私をとりこにした。いつしかチョコの世話は私の日課になった。娘たちは自分の興味を優先し、チョコの世話をしなくなったのだ。
そのせいか、チョコは私がいる所についてきた。家族で出先から帰ってきても、私が玄関に入るまで待っていた。仕事に行こうとすると、なかなか離してくれなかった。私も仕事から帰ってもチョコが待っていると思うと、寂しさが和らいだ。落ち込んだ時には支えてくれた。そればかりではない。不満、怒り、悲しみなど、私のさまざまな感情を包み込み、黙って聞いてくれた。チョコのいない生活なんて考えられなかった。
ずっと元気にいると思ったのに、やがて散歩の時間が短くなり、寝ている時間が長くなり、動きも鈍くなった。最期は私の横で亡くなった。
川柳の本が手に入り、自分の句を探した。そこには、チョコが帰ってきていた。ふと気づいた。チョコは私にこの句を作らせてくれたんだ。私の名を本に載せてくれたんだ。チョコも喜んでいる。ありがとう。本を抱きしめた。チョコは今、庭の片隅で眠っている。