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高齢者大学の19日目  詩吟を楽しむ / 藤原摂鵬先生

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泊天草洋
雲耶山耶呉耶越
水天髣髴青一髪
万里泊舟天草洋
煙横篷窓日漸没
瞥見大魚波間跳
太白当船明似月

語句 ■呉・越 中国江南地方の地域名。■水天 海と空。■髣髴 ほうふつ。さながら。 ■青一髪 青い一筋の髪の毛。 ■煙  夕もや。 ■篷窓 カヤを掛けた舟の窓。 ■瞥見 ちらりと見る。 ■太白 明けの明星。金星。
  

 高齢者大学では2010年09月08日以来、二度目の体験だ。今日は頼山陽(らいさんよう 1780-1832 江戸時代後期の漢詩人・儒学者・歴史家)が、39歳くらいの時に九州各地を一年あまり遊学した時につくられた漢詩。

 現代語訳では
「雲だろうか山だろうか
または呉の国か、越の国か。
 空と海が一つにとけあってぼうっと青く霞み、
  一本の髪の毛のように見える。

 はるばる旅をしてきて今は天草灘で舟に乗っている。
 苫舟の窓のあたりに夕もやがたちこめ、日はようやく沈もうとしている。

 波の間に大きな魚が跳ねるのがチラリと見えた。
 宵の明星が舟の正面で輝き、まるで月のように明るい。 以上 漢詩の朗読 から 

  

 写真は、上の漢詩 呉耶越 の部分の詠い方。音符のようだが5線ではなかった。今日の学級生には現在詩吟をやられている人も居なかった。小父さん的には53年前(中3)の頃を思い起こしていた。



       
 

 この写真は中3の国語の担任の先生が朗詠部をやっていたのだが、卒業アルバムに載せるのに中3がゼロだと格好がつかないので、クラスから10人の男子が借りだされた(笑)。小父さんは前列右から二人目。詠っているから何回かは経験があるんだな。 

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追記、伸ばす発生(八拍子三段)



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